【おすすめ巻】鬼滅の刃-第23巻-幾星霜を煌めく命【感想・ネタばれあり】
第197話~第205話を収録。いよいよ最終巻です。
「最後の決戦」終盤から「後日談」「現代編」までが掲載されています。
これで完結。長いようで短いですね。
あらためて読むと、涙なしには読めない内容となっています。初見のときと時間を空けて読んだときで、湧いてくる感情は変わるものですね。
以降ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
第23巻の目次
第197話 執念
珠世たちがつくりあげた毒薬に、無惨も即座には対応できません。無惨の動きが止まったかのように見えた一瞬、炭治郎たちが斬りかかろうとした瞬間、無惨から放たれた攻撃はすさまじいものでした。
衝撃波は遠く離れたお館様たちにまで及び、多くの隊士が死に、悲鳴嶼は足を、冨岡は腕を失いました。炭治郎も動けません。
怒りに震える伊之助は無惨に斬りかかり、善逸も炭治郎たちを励ましながら戦い続けます。
第198話 気付けば
伊之助と善逸による猛攻が続き、炭治郎も加わって無惨を攻撃します。
柱たちも加わり、攻撃をし続けます。
そのとき、「夜明け」がやってきました。
第199話 千年の夜明け
第200話 勝利の代償
第201話 鬼の王
第202話 帰ろう
第203話 数多の呼び水
第204話 鬼のいない世界
第205話 幾星霜を煌めく命
印象に残ったシーン
炭治郎を斬ることが出来なかった伊之助
このシーンは、思い出すだけで涙が止まりません。
もしわたしが声優でこのシーンの現場にいたら、間違いなくNG出しまくります。CVの松岡さんとか今からもう悩んでそう。
伊之助の成長と義勇との「差」
義勇さんは迷い無く「炭治郎を殺す」ことを瞬間的に選びました。それが炭治郎を救うことでもあったからです。
伊之助は、きっと頭では分かっていても、炭治郎の頚を斬る瞬間「できねえ」と涙を流し、刃を止めました。
登場したての頃の伊之助は、「仲間」「協力」といったものとは無縁だったように思います。ただ「どちらが強いか」ということにしか興味が無かった。
それが最終巻では「仲間」を大切に思い、思い出に涙を流せるようになっていました。
伊之助の成長力や潜在能力は、間違いなく”柱”の上位レベルです。もっと成長して”柱”になったところも見てみたかった。
それでも今の時点では、まだまだ「感情」が「使命」に優先しています。反対に義勇さんは、「使命」を「感情」より優先させています。
”柱”として考えれば、これはきっと正しいことなんだろうし、”柱”はみんな「感情」よりも「使命」を優先させます。何だか読んでて悲しいです。
「鬼」がいなくなった世界は、「自分の心に素直に」生きることが出来る世界だと信じます。
実弥さんの「頭なで」
これはもう「胸キュン事案」でしょ。
しかもそのあとの笑顔!わたしが禰豆子なら惚れてしまいますよ♪世の女子のハート鷲掴みってやつですよ。
まじでこれで禰豆子、実弥さんに惚れたんじゃないですかね???前に刺されてるのに(笑
その光景を見た善逸が鬼の形相になってますが、そりゃそうですよ。
実弥さんには全くそんな気はなくて、ただ単に弟の玄弥と禰豆子を重ねただけなんでしょうけど、罪作りな男ですね。
公式では善逸と禰豆子はやがて結婚したことになっています。個人的には実弥さんと禰豆子が結婚して欲しかった。
ところで「現代編」では実弥さんにそっくりな「実弘」と、禰豆子によく似た「燈子」が登場しています。
実弘は警察官、燈子は検事を目指す女子高生ということで、この二人がもっと将来に出会ったりする可能性も、あったりしませんかね?
わくわくしますね♪
お館様(輝利哉さま)の涙
わずか8歳にしてとても大人びている、はやく大人になるよう育てられた輝利哉さま。そんな輝利哉さまが号泣する。
はじめて「お館様」という仮面を外したように思いました。
これから輝利哉さまはどういう人生を過ごすのでしょう?
「後日談」では「日本最高齢」になった輝利哉さまが映っていたので、長生きされたことは間違いないです。
でもちょっとだけ、誰よりも長生きしてしまうところに「業」を感じてもしまいます。
また所有の神社で毎年、各呼吸の型を「神楽」として奉納することに決めたようです。
善逸の着物
最初は気づかなかったんですけど、”育手”である桑島さんの着物を着てますね。
何だかんだで、善逸の潜在能力は桑島さんが見抜いたとおり天才的だったと思います。
もっと成長したところも見てみたかったですね、やっぱり。
『公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐』では、少し後の善逸の様子が詳しく書かれています。