【感想】『鬼滅の刃-しあわせの花』【公式スピンオフ小説1】

藤村さき
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公式スピンオフ小説版第1作目です。

  • 第1話「しあわせの花」:炭治郎たちが藤の花の家門の家に滞在しているときのお話
  • 第2話「誰が為に」:善逸が主人公のお話
  • 第3話「占い騒動顛末記」:炭治郎たちが任務帰りに街に寄ったときのお話
  • 第4話「アオイとカナヲ」:アオイさんが主人公のお話
  • 第5話「中高一貫☆キメツ学園物語!!」
  • あとがき

の計5話で構成されています。

 わたしは第3話のお話が一番印象に残って面白かったです。

 現在、第1話のあらすじを、ネタバレを含む状態で載せています。かなりかなり省略しており、これを読んでから本文を読んでも十分楽しめると思いますが、これから読もうと思っている方はご注意ください。

第1話 しあわせの花

あらすじ

 炭治郎・善逸・伊之助が藤の花の家紋の家に滞在しているときのことです。近くで嫁入りの祝いがあり、炭治郎たちもお呼ばれすることになりました。

 花嫁は若く、禰豆子と同い年くらいに見えました。「禰豆子と同い年くらい……」そう考えたとき、なぜか炭治郎の心はズキリと痛むのでした。

 その帰り道、炭治郎たちは暗くなりかけた道端で、山に「ホオズキカズラ」を取りに行きたいという幼い娘と、それを止めようとしている姉らしき娘と出会います。

 「ホオズキカズラ」を見つけると、好きな人と結婚できて誰よりも幸せになれる、という言い伝えがこの村にはあり、その花が咲くのは新月の夜。そして今日は新月なのです。

 「夜の山は危ない」と言い聞かせてあきらめさせた炭治郎ですが、その話を聞きながら、花嫁さんのことを考えると心がズキリとする理由がわかってきました。

 その夜、炭治郎はひとり、こっそりと「ホオズキカズラ」を探しに出かけます。

 帰ってきてから、昔に禰豆子としたやり取りや、幸せとはどういうものなのかを、思い出し考えなおす炭治郎なのでした。

感想

 第1話は、原作第4巻で炭治郎たちが滞在する「藤の花の家紋の家」のエピソードと、原作第11巻にある「炭治郎による禰豆子の回想」シーンをベースに作られています。

 内容的には、ちょっと時系列的に矛盾する箇所が一箇所ありました。

 本編だと「お館様に禰豆子が鬼殺隊として公式に認められた」のは第6巻の「柱合裁判」のあとなのでもう少しあとなのですが、すでに「認められている」ような内容がありました。

 実際は、すでにお館様は把握済みのはずですので、もしかしたら鱗滝さんから「お館様には伝えている」とか炭治郎が言われていた可能性もあります。

 藤の花の家紋の家での三人の様子が本編よりも詳しく描かれていて、その点も興味深い内容となっていました。

 第1話も良かったですが、第3話の街でのお話も面白かったです。

 第4話では、「アオイさんがカナヲよりも年上」だと明らかにされていたのが新しい発見です。

 未読の方は是非読んでみてくださいね!

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