研究・考察

【研究】”霞柱”時透無一郎くん

藤村さき
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”霞柱”時透無一郎くん、公式年齢は14歳。

時透無一郎くんの公式プロフィール
  • 年齢:14歳
  • 誕生日:8月8日
  • 身長:160cm
  • 体重:56㎏
  • 出身地:東京府南多摩郡景信山(現:八王子・景信山)
  • 好きな食べ物:ふろふき大根
  • 趣味:紙切り、折り紙(死ぬほど飛ぶ紙飛行機をつくれる)
  • 鎹鴉:銀子(雌)
  • 呼吸:霞の呼吸
  • 階級:霞柱

なぜか「くん」付けで呼んでしまいます。

CVは河西健吾さん。

以下、最終話までの内容とファンブック等のネタバレ含みますので、未読の方はご注意ください。

時透くんの略歴

「鬼殺隊」入隊前

杣人(そまびと)をしている両親のもと、双子の兄である有一郎くん(CV:河西健吾)と暮らしていました。

杣人というのは木を切る仕事をしている人たちのことで、木こりとも呼ばれます。

10歳のとき両親が相次いで亡くなり(アニメ版では同じ日に亡くなったと描写されています)、11歳のときには兄である有一郎くんも、鬼に襲われて亡くなってしまいます。

無一郎くんはその鬼を倒しますが、自身も瀕死の重傷を負ってしまいます。

そこを、以前から家を訪ねて来てくれていた、お館様のお内儀であるあまねさまに救助され、お館様のもとで治療と療養をすることになります。

あまねさまが訪ねてきていた理由は、無一郎くんの家系が、「日の呼吸」の使い手の子孫(正確には直系ではないですが)にあたることから、「鬼殺隊」に勧誘するためでした。

公式ファンブックによると、あまねさまはときどき予知夢を見ることがあるらしく、もしかしたら時透くんたちの未来について何か嫌な予感を感じていたのかもしれません。

「鬼殺隊」へ入隊後、すぐ”霞柱”就任

無一郎くんは、やがて”隊士”となり、「初めて刀を握って二ヶ月」で”霞柱”に昇格します。

本編ではこの「刀を握って二ヶ月」が、修行を始めてからなのか、日輪刀をもらってからなのかがはっきり書かれていません。

合理的に考えれば「”最終選別”に合格して日輪刀をもらってから」が妥当です。

”最終選別”で7日かかりますし、そこから日輪刀が出来上がるまでにさらに14日ぐらいかかるからです。

また”霞柱”になったのが煉獄さんのあとです。そうすると13歳になる直前あたりなので、11歳で鬼に襲われてから1~2年経っています。

「生まれて初めて刀を握ってから2ヶ月」だと、少なくとも半年以上は修行せずに療養・静養していたことになります。

そこから二ヶ月で”最終選別”を経て”柱”になるのは、不可能ではないですが、必要日数を考えると少し無理があると思います。

ただ公式ファンブック・鬼殺隊見聞録』では「修行を始めて、たった二ヶ月で柱までのぼりつめた」とあります

この公式ファンブックに関しては、他にも矛盾や混乱を引き起こす記述が多く、いまいち信頼性に欠けるなとわたしは思っています(明らかな間違いは改版で修正済み)。

修行期間やいつ柱になったのかなど、このあたりの設定は、もう少しはっきりさせてもらえたらいいなと思います。

神崎アオイとは、同じときに”最終選別”を受けた同期にあたります。

記憶障害をわずらう

”霞柱”になってからも、記憶障害は残り、性格も言動も、本来の無一郎くんとは変わってしまいます。

そのことについて、お館様は「ささいなきっかけで思い出す、本来の自分を取り戻す」と考えており、実際にそのとおりになりました。

「刀鍛冶の里」での炭治郎とのささいな会話をきっかけに、戦いの最中に記憶を取り戻し、そのまま”痣”を発現させることになります。

”呼吸”は”心”と密接に関係しているのかもしれません。

記憶を失っているときの自分について、無一郎くんは「有一郎くんの言動にそっくりだった」と分析しています。

原作では痣を発現してからの玉壺と戦闘中の一人称が「俺」「僕」と揺れており、ここまで無一郎くんは、有一郎くんを内面に閉じ込めていたままだったのだなと想像できます。

明晰な頭脳とたしかな剣技

14歳にしては落ち着いていて、的確に状況を分析して、論理的に考え、それらを言葉にして説明することが出来ます。

毒舌の応酬具合からも、頭の回転がとても速そうです。

しかしわずか14歳。普通なら修行を終えて隊士になって間もないぐらいの年齢です。

刀を初めて握ってから数えても2~3年しか経っておらず、上弦の壱・黒死牟との戦いでは、不死川さんに戦闘での経験値の不足を見抜かれています。

剣技の冴えはたしかで将来有望ですが、現段階での総合的な実力では下位グループに入ってしまうのではないでしょうか?

それでも命を賭して仲間を助け、最期まで戦い抜きました。

関連記事→【考察】”柱”の強さランキング‐”柱”同士で戦うと順位はどうなる?

「日の呼吸」の型を覚えていた?

公式スピンオフ小説『鬼滅の刃-風の道しるべ』では、刀鍛冶の里での「縁壱零式」を使った稽古を通じて、実は「日の呼吸」の型や動きを覚えたのではないか?と思える描写があります。

この「縁壱零式」の動きは「始まりの呼吸の剣士」の動きを再現したもので、見た目から「日の呼吸」を使っていた縁壱を連想させます。

炭治郎が使用したときは腕が一本足りない状態だったので、「日の呼吸」の型が入っているとは気がつかなかったのかもしれません。

無一郎くんも「日の呼吸の型」だということには気づいていなかったはずですが、もし炭治郎が「日の呼吸」を使っているところを見れば、必ず気が付いたでしょう。

そう、もっと時間があれば、無一郎くんはもっともっと強くなって、物語の展開も変わっていたはずです。炭治郎とともに「日の呼吸」の継承者になっていたかもしれません。

時透くんの隊服がぶかぶかな理由

時透くんの隊服は、他の”柱”や隊士たちに比べて明らかにぶかぶかです。成長期なので大きめに仕立てたのでしょうか?

いえ違います。これは時透くんがわざとやっていることです。

手の動きや足の動きから自分の行動が予測されるのを防ぐために、相手に動きが分かりづらいよう、あえてぶかぶかに仕立ててあるそうです。

逆に言えば、時透くんは相手のわずかな動きで先を読んでいる、のでしょう。

のちに炭治郎も習得する”動作予知能力”ですね。”柱”レベルなら出来て当然なのかもしれません。

参考:時透くんが登場する公式スピンオフ小説

『鬼滅の刃 風の道しるべ』第4話「明日の約束」

時透くんは、本編ではほぼ後半のみの登場です。もっと色んなエピソードを見たかったです。

同じように思った方は、『鬼滅の刃 風の道しるべ』を是非読んでみてください。『刀鍛冶の里編』後のエピソードが掲載されていますよ!

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