”霞柱”時透無一郎くん、公式年齢は14歳。
東京府景信山出身。8月8日生まれで、好きな食べ物はふろふき大根。
なぜか「くん」付けで呼んでしまいます。
以下、最終話までの内容とファンブック等のネタバレ含みますので、未読の方はご注意ください。
時透くんの略歴
「鬼殺隊」入隊前
杣人(そまびと)をしている両親のもと、双子の兄である有一郎くんと暮らしていましたが、10歳のとき両親が相次いで亡くなり、11歳のときには兄である有一郎くんも、鬼に襲われて亡くなってしまいます。
鬼に襲われた際に無一郎くんはその鬼を倒していますが、瀕死の重傷を負ってしまいます。
そこを、以前から家を訪ねて来てくれていた、お館様のお内儀であるあまねさまに救助され、お館様のもとで治療と療養をすることになります。
あまねさまが訪ねてきていた理由は、無一郎くんの家系が、「日の呼吸」の使い手の子孫(正確には直系ではないですが)にあたることから、「鬼殺隊」に勧誘するためでした。
「鬼殺隊」へ入隊後、すぐ”霞柱”に就任
無一郎くんは、やがて”隊士”となり、「初めて刀を握って二ヶ月」で”霞柱”に昇格します。
本編ではこの「刀を握って二ヶ月」が、修行を始めてからなのか、日輪刀をもらってからなのかがはっきり書かれていません。
合理的に考えれば「”最終選別”に合格して日輪刀をもらってから」が妥当です。
”最終選別”で7日かかりますし、そこから日輪刀が出来上がるまでにさらに14日ぐらいかかるからです。
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また”霞柱”になったのが煉獄さんのあとなら13歳になる直前なので、11歳で鬼に襲われてから2年近く経っています。
「生まれて初めて刀を握ってから2ヶ月」だと、一年半は修行せずに療養・静養していたことになって、さすがにそこから二ヶ月で”最終選別”を経て”柱”になるのは無理があると思います。
ただし『公式ファンブック・鬼殺隊見聞録』では「修行を始めて、たった二ヶ月で柱までのぼりつめた」とあります。
この公式ファンブックは色々な矛盾や混乱を引き起こす記述が多いので、時透くんのこの記述に関しては、わたしは黙殺しようと思います。
関連記事→【感想】『公式ファンブック鬼殺隊見聞録』
このあたりの設定は、もう少しはっきりさせてもらえたらいいなと思います。
また神崎アオイとは、同じときに”最終選別”を受けた同期にあたります。
記憶障害をわずらう
”霞柱”になってからも、記憶障害は残り、性格も言動も、本来の無一郎くんとは変わってしまいます。
そのことについて、お館様は「ささいなきっかけで思い出す、本来の自分を取り戻す」と考えており、実際にそのとおりになりました。
「刀鍛冶の里」での炭治郎とのささいな会話をきっかけに、戦いの最中に記憶を取り戻し、そのまま”痣”を発現させることになります。
”痣”は”心”の有りようとも密接に関係しているのかもしれません。
明晰な頭脳とたしかな剣技
14歳にしては落ち着いていて、的確に状況を分析して、論理的に考え、それらを言葉にして説明することが出来ます。毒舌の応酬具合からも、頭の回転がとても速そうです。
しかしわずか14歳。普通なら修行を終えて隊士になって間もないぐらいの年齢です。
刀を初めて握ってから数えても2~3年しか経っておらず、上弦の壱・黒死牟との戦いでは、不死川さんに戦闘での経験値の不足を見抜かれています。
それでも命を賭して仲間を助け、最期まで戦い抜きました。
「日の呼吸」の型を覚えていた?
公式スピンオフ小説『鬼滅の刃-風の道しるべ』では、刀鍛冶の里での「縁壱零式」を使った稽古を通じて、実は「日の呼吸」の型や動きを覚えたのではないか?と思える描写があります。
この「縁壱零式」の動きは「始まりの呼吸の剣士」の動きを再現したもので、見た目から「日の呼吸」を使っていた縁壱を連想させます。
炭治郎が使用したときは腕が一本足りない状態だったので、「日の呼吸」の型が入っているとは気がつかなかったのかもしれません。
無一郎くんも「日の呼吸の型」だということには気づいていなかったはずですが、もっと時間があれば炭治郎を通じてきっと気が付いたことでしょう。
そう、もっと時間があれば、無一郎くんはもっともっと強くなって、物語の展開も変わっていたはずです。炭治郎とともに「日の呼吸」の継承者になっていたかもしれません。
時透くんの隊服がぶかぶかな理由
時透くんの隊服は、他の”柱”や隊士たちに比べて明らかにぶかぶかです。成長期なので大きめに仕立てたのでしょうか?
いえ違います。これは時透くんがわざとやっていることです。
手の動きや足の動きから自分の行動が予測されるのを防ぐために、相手に動きが分かりづらいよう、あえてぶかぶかに仕立ててあるそうです。
逆に言えば、時透くんは相手のわずかな動きで先を読んでいる、のでしょう。のちに炭治郎も習得する”動作予知能力”ですね。”柱”レベルなら出来て当然なのかもしれません。
参考:時透くんが登場する公式スピンオフ小説
『鬼滅の刃 風の道しるべ』第4話「明日の約束」
時透くんは、本編ではほぼ後半のみの登場です。もっと色んなエピソードを見たかったです。
同じように思った方は、この『鬼滅の刃 風の道しるべ』を是非読んでみてください。『刀鍛冶の里編』後のエピソードが掲載されていますよ!
関連記事→【感想】『鬼滅の刃-風の道しるべ』【公式スピンオフ小説3】