研究・考察

【研究】神崎アオイ

藤村さき
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 「蝶屋敷」で隊士の治療や食事・洗濯の世話をし、「機能回復訓練」も担当する神崎アオイさん。彼女に関しては、公式設定ではあまり明かされておらず、詳しいことは分かっていません。

 CVは江原裕理(えはら・ゆり)さんが担当されています。

 今回は、本編・公式スピンオフ小説などから、彼女について探っていこうと思います。

「最終選別」は?

 神崎アオイは「最終選別」を通過しています。

 公式ファンブックによると、”霞柱”時透無一郎と同じときに「最終選別」を受け、本人曰く「運良く」生き残ったそうです。

年齢は?呼吸は?

カナヲよりは年上

 年齢は明らかにされていませんが、「カナヲより年上」とされています。

 胡蝶しのぶよりは年下と考えられるため、おそらく二人の間の年齢となる「17歳」ではないでしょうか。

 時透無一郎と同じときに「最終選別」を受けていることから、どんなに早くても隊士になったのは3年前。無一郎の経歴から、おそらく2年前、炭治郎が岩を斬る課題に挑戦している頃に隊士になったと推測できます。

 アオイさんがいうところの「地獄の修練」に耐え、15歳頃に隊士になったと思われます。

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「水の呼吸」の使い手

 神崎アオイの呼吸は「水の呼吸」とされています。

 育手や修行地は明らかになっていませんが、つらい修行を経て「最終選別」を通過したようです。

「蝶屋敷」全体を担う働き者

 「柱合会議」で不死川実弥が禰豆子の箱を刀で刺して壊しました。その箱はアオイさんが修理しており、手先が器用です。

 蝶屋敷全体の家事全般もアオイさんが担っているようです。

 なほ・きよ・すみの三人娘も手伝ってはいるのでしょうが、病院の方はさすがに”隠”や専門の担当も手伝っていると信じたい。お疲れ様です。

 また胡蝶しのぶから薬の調合も習っており、簡単なものなら自分で調合できるそうです。

 治療に関しては、最終決戦のあとの治療状況やTV版「無限列車編」での煉獄杏寿郎さんの発言から、しのぶさんだけではなく他に医師もいると予測できます。

疑問点

 15歳で”最終選別”を通過した場合、それまでは修行に行っていたはずです。

 でも、名前のなかった栗花落カナヲが名前を決める際、その場にアオイさんもいたんですよ。まだカナエさんが生きているので、4年以上前のことです。

可能性としてアオイさんは

  • 「蝶屋敷」でしばらく過ごしたのちに修行に出た
  • 「蝶屋敷」で修業をしていた
  • 「蝶屋敷」から「通い」で修業をしていた

のどれかということになります。

 アオイさんが修得したのは「水の呼吸」なので、水の派生とされる「花の呼吸」や「蟲の呼吸」を使う胡蝶姉妹に習った可能性も捨てきれません。

 また「水の呼吸」の使い手は多いので育手もたくさんいるでしょうし、通いで修業もあり得そうです。

 さて、このなかに正解はあるのでしょうか?

登場する公式スピンオフ小説

『鬼滅の刃-しあわせの花』第4話「アオイとカナヲ」

 公式スピンオフ小説『鬼滅の刃‐しあわせの花』第4話は、アオイさんがカナヲといっしょにおつかいに出たときのエピソードです。

 アオイさんが普段どんな感情を抱いていたか、どう変化していったかが書かれ、同時にカナヲの心の変化も分かるようになっています。

 時系列的には「遊郭編」序盤にあたります。

 アオイさんが宇髄天元に連れていかれそうになり、炭治郎達がかわりに任務に同行した、その数日後のお話です。

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「カナヲが苦手だった」

 昔の栗花落カナヲは、人形のような少女でした。話しかけても返事をしないカナヲに、アオイはイライラしていました。

 でもカナヲは自ら”隊士”となり、その才能を発揮するようになります。

 カナヲの鬼狩りとしての才能を目の当たりにするにつれ、アオイは恐ろしくて戦いに行けない自分にさらに劣等感を抱くようになります。

 アオイは自分を「腰抜け」と卑下していました。

関連記事→【研究】栗花落カナヲ

炭治郎の言葉で前を向けるように

 炭治郎が「無限列車」の任務に向かう前、「手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部」「アオイさんの想いは、俺が戦いの場に持っていく」とアオイに言いました。

 その炭治郎の言葉で、アオイさんは「頑張ろう」と思ったそうです。

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TVアニメ版「遊郭編」のアオイさん

 「竈門炭治郎立志編」につづいて、「遊郭編」「刀鍛冶の里編」にも登場しています。

 「遊郭編」第1話では、鋼鐡塚蛍の襲撃から逃げる炭治郎を「蝶屋敷」内に引き入れるときのセリフ「こっちこっち」が印象的でした。

 翌朝は炭治郎達にたっぷりご飯を食べさせてくれ、みたらし団子を「俺も喰いてえ」と叫ぶ伊之助に「あとで買っておきますね」と、笑顔で返事していました。

 印象として、「竈門炭治郎立志編」のときよりも口調がやわらかくなっています。

 炭治郎の「アオイさんの想いは俺が戦いの場に持っていく」というセリフが、アオイさんの心を溶かしたようです。

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本編終了後

 本編終了後もアオイさんは「蝶屋敷」にとどまり、カナヲたちと暮らしています。

 禰豆子といっしょにときどき遊びに来る伊之助の言動にはよく笑わされているようで、伊之助とも徐々に仲良くなっていったようです。

 単行本第23巻の現代編では、のちにふたりが結婚したことが明らかになっています。

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まとめ

 ”隊士”となりながら、恐ろしくて戦いに行けなくなってしまったアオイさん。そのことに劣等感を抱きつつ、「蝶屋敷」で自分にできることを精一杯につとめています。

 ”隠”ではなく”隊士”のまま務めているのは、不在がちの胡蝶しのぶや栗花落カナヲに代わって「蝶屋敷」の警備担当も任されているのかもしれません。

 でもだとしたらどんだけ働かせるのということにもなりますけれども。

 真面目で気も強いように見えますが、アオイさんの心情を考えると、「何を言われても思われても、蝶屋敷で任された責務を全うする」という決意のあらわれなのではないでしょうか。

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