【研究】栗花落カナヲ
藤村さき
ほがらほがら
岩を斬った炭治郎に対して、鱗滝さんは泣きながら「選別に行かせるつもりはなかった」と述べて炭治郎の努力を褒めています。
ノベライズ~炭次郎と禰豆子、運命の始まり編~では、岩を斬った炭治郎に対して「選別に行かせるつもりはなかった」という言葉とともに、炭治郎に対して謝っている描写があります。
本当に行かせるつもりがなかったのだと思われます。
鱗滝さんは最初から「この子は優しすぎる、無理だ」と思っています。
もし「鬼」に同情して「鬼」を瞬時の判断で斬れなかったら、たとえ隊士になっても死んでしまうだけです。
また、妹とは言え「鬼」を連れて鬼殺隊に関わるのはリスクも高すぎます。
お館様には事前に報告済みだと思いますが、他の隊士に見つかることで禰豆子が処分される可能性も高く、もし禰豆子が人を襲ったときには炭治郎も処分、連帯責任で義勇も処分される可能性があります。
中途半端な覚悟と実力で隊士にさせたら、「何も守れず」終わってしまうのが目に見えています。
一年間炭治郎の様子を見て、斬ることができなさそうな岩を用意し、”全集中の呼吸”が出来ていないことも指摘せず、炭治郎がどうするのか様子を見ていたのだと思われます。
ただ一年間で鱗滝さんは最低限ひととおりのことは、きちんと教えてくれました。その上で、「あきらめるか」「教えたことを昇華するか」見守っていたのです。できればあきらめて欲しかったのでしょう。
炭治郎は意外にも、カナヲや伊之助、時透くんのように、天才的な感性で呼吸を身につけるタイプではありませんでした。まさに努力型。
でもその結果”全集中の呼吸”をしっかりと身につけ、”最終選別”では他の参加者と比べると、明らかに実力上位って感じでした。