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【感想】第9巻-遊郭潜入大作戦【アニメ版「遊郭編」第2話~第5話】

藤村さき
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原作第71話~第79話まで収録。

「遊郭編」序盤から中盤までが掲載されています。

アニメ版「遊郭編」第5話はここまでの内容になります。

以下、ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

小説版の「遊郭編」はこちら↓

第9巻の目次と各話のあらすじ

第71話 遊郭潜入大作戦

 炭治郎・善逸・伊之助の三人は、”音柱”宇髄天元に連れられて吉原遊郭へと向かいます。途中で三人は女装させられ、それぞれ何とか無事に目的の店に潜入成功。

補足

アニメ版では、潜入前に「下見」として宇髄さんが炭治郎たちを人力車に乗せて遊郭を見せ、どういうところか説明をしています。

このときの善逸は車を降りてふらふらと歩きだすのですが、その様子に少し違和感を感じる人も多かったようです。

関連記事→【研究】我妻善逸【霹靂一閃】

第72話 お嫁さんを探せ

それぞれの店に潜入した三人は、店の手伝いや三味線などの稽古をしながら、行方不明となっている宇髄の奥さんたち(雛鶴・まきを・須磨)の情報を探します。そして炭治郎は須磨、伊之助はまきをについての噂を入手します。

第73話 追跡

 「具合が悪い」とされて自室に籠っているとされていたまきをは、実は部屋で鬼に捕まり拷問を受けていました。妙な気配を感じて突入した伊之助ですが、鬼はまきをを連れて逃走。見失ってしまいます。そして善逸もまた、まるで上弦の鬼を思わせる音のする花魁と遭遇します。

補足

堕姫の気配の隠し方はかなりのものだったようです。

宇髄さんもなかなか探しきれず、善逸も本体がすぐ背後に来て初めて気が付きました。帯だけがすぐ傍まで近づいてきたときも、耳の良い善逸ですら全く気が付いていない様子でした。

アニメ版「遊郭編」第3話ではED曲のあとに続きがあり(Cパートと呼ばれるもの)、原作では描かれていない、蕨姫花魁にぶたれて気絶したあとの、善逸と禿(かむろ)の女の子たちの会話シーンが描かれています。

第74話 堕姫

 数日前の回想シーンから始まります。ここでは「堕姫(だき)」と呼ばれる鬼が、正体を知られた店の女将さんを殺害したこと、鬼舞辻無惨が面会に来たことが描かれています。そして堕姫が”鬼殺隊”が来るのを待っていたこと、今まで”柱”を7人葬っていることが明らかにされました。

第74話で無惨さまが語ったところでは、鬼は、

  • 血の種類
  • 病気
  • 遺伝子

など、人間に分からないことが判別できるそうです。また実力のある”柱”などは他の人間と違うと分かるものの、それ以外の隊士などはほとんど、普通の人間との違いが分からないそうです。

第75話 それぞれの思い

 鬼と遭遇した夜から善逸は行方不明となります。炭治郎・伊之助は宇髄からそのことを聞かされ、”上弦”の可能性があるからもう花街から出ろと言われます。しかし炭治郎と伊之助は、善逸や宇髄の奥さんたちを救うことをあきらめませんでした。一方、堕姫は炭治郎のいる店で、花魁を喰おうとしていました。

補足

第75話では、炭治郎たちの階級が現在下から四番目の”庚(かのえ)”であることが書かれています。

入隊して一年も経ってないのに、もう村田さん(たぶん八年目)に追いついてしまいました。アニメ版でも説明画面でちっちゃい村田さんが「追いつかれた!」と焦っていました(笑

第76話 それぞれの場所で

 日暮れ時になり、ついに伊之助は鬼を狩るべく行動に出ます。宇髄もまた店主を相手に実力行使に出て、怪しいと思われる”蕨姫(わらびひめ)”という花魁の名前を聞きだします。その頃炭治郎もまた、帯を操る鬼と遭遇していました。

第77話 轟く

 宇髄天元は、妻のひとりである雛鶴の救出に成功。戦闘に向かった宇髄は地面の下にある空洞に気付き、「音の呼吸壱ノ型轟」を使ってその場所を目指します。一方炭治郎は、帯を操る上弦の陸・堕姫と対峙していました。

補足

第77話では、炭治郎が自分の適性が「水の呼吸」にはないことを自覚し、「ヒノカミ神楽」の方が合っているが使いこなせないことを悩みつつ、煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」の言葉を思い出して、気持ちを奮い立たせる様子が描かれています。

第78話 ぐねぐね

 炭治郎は「ヒノカミ神楽」で堕姫と対峙するものの、堕姫には及びません。また「ヒノカミ神楽」を連発したことにより、炭治郎は動けなくなってしまいます。回復の呼吸を駆使しつつ、体温を上げようとするする炭治郎。体温が上がった状態の方が強くなることを、炭治郎は戦いの日々のなかで見つけていたのです。

 一方、伊之助もまた地下につながる穴を見つけ、地下を目指していました。そしてたどり着いた地下で、ぐねぐねと動く喋る帯の中にとりこまれた女性たちと善逸を発見していました。

補足

アニメ版「遊郭編」第5話では、伊之助が帯の通り道を「関節を外して」通り抜ける様子が見事に描かれており、ちょっときもちわる笑いながら見てしまいました(笑

第79話 風穴

 伊之助は帯を”蚯蚓帯(みみずおび)”と名付け、器用に切り刻んで中に取り込まれた女性たちを解放していきました。しかし人間を守りながらの戦いに、伊之助は苦戦します。そのとき、帯から解放された須磨とまきを、そして善逸が、戦いに加わりました。そしてさらに天井に風穴が開き、”音柱”宇髄天元も到着したのです。

補足

第79話では、伊之助の「勘の鋭さ」「殺気を感じる力」が抜きんでている、と堕姫が感想を漏らしています。「無限列車」でも魘夢が同じ感想を言っていましたね。

そして伊之助が「人間を守りながら戦う」ことを意識していることも描かれています。

伊之助役の声優(CV:松岡禎丞)さんも場面によって「声の出し方」から変えており、伊之助が精神的にも成長している様子が表現されています。

また、アニメ版「遊郭編」第5話に入っていた「命の順序」のエピソードは、原作では第10巻収録の第80話で描かれています。

感想

藤襲山で炭治郎はあんまり説明を聞いてなかった疑惑出ました。

同じ回の最終選別にひとりでさっさと来てひとりでさっさと帰った伊之助の方がいろいろ理解してそうなのは意外です。

炭治郎は”柱”の存在も知らなかったし、もしかしてそういうことも藤襲山でひととおり説明があった可能性がありますよね。

疲れていたということもあるのかもしれませんが、炭治郎はやはり、当初は”鬼殺隊”という組織自体にはそれほど興味がなかったのかもしれません。

それにしても!伊之助の成長していく過程が丁寧に描かれ表現されているのが尊いです♪

公式WEBラジオ『鬼滅ラジヲ』第61回では、アニメ版「遊郭編」第5話の話題で、炭治郎役の花江さん、善逸役の下野さん、伊之助役の松岡さんが盛り上がっていますよ♪

公式WEBラジオ『鬼滅ラジヲ』第61回

第10巻の感想へつづく

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