【研究】継国縁壱
戦国時代に生きた”始まりの呼吸”の剣士。竈門炭治郎の先祖である炭吉(すみよし)と面識がある。
CVは井上和彦さんが担当。
以下、原作のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
(2023年4月現在、あまり踏み込んだことは書いておらず、ほぼ設定・ストーリーをなぞっただけなので、ご了承ください)
継国縁壱の略歴
戦国時代、「継国(つぎくに)家」に生まれる。位の高い武家と見られる。
父の意図をくみ、縁壱は7歳までしゃべりませんでした。そのため母は「縁壱は耳が聞こえない」のだと思い、太陽の神の「耳飾り」を渡したそうです。
継国家の人々
父
不吉とされる双子の弟として生まれたことと、生まれつき額に痣があったことから、縁壱を冷遇し、不当に扱っていた。35歳没。愛妻家。
母・朱乃(あけの)
物静かでおっとりとした、家族思いの女性。歌や笛を得意とする。縁壱にも愛情を注いで育てた。病気のため24歳でなくなる。
兄・厳勝(みちかつ)
縁壱の双子の兄。
幼い頃は縁壱に同情的であったが、縁壱の剣術の才能を目の当たりにしてからは複雑な感情を持ち始める。
継国家を出る
母が亡くなり、縁壱は継国家を去ります。
もともとは10歳になったら寺に行くはずでした。でも縁壱は寺へは向かわず、どこまでも走り続け、やがて「うた」と呼ばれる少女と出会います。
うたもまた流行病で両親を亡くしたばかりで、子供ながらひとりで暮らしていました。
縁壱とうたはいっしょに暮らし始め、そのまま大人になり結婚しました。
”鬼狩り”の道へ
うたのおなかには子供が宿り、もうすぐ生まれるはずでした。
縁壱が出かけて戻ってきたとき、うたはお腹の子ともども鬼に襲われて亡くなっていました。何日もそのまま呆然としていた縁壱でしたが、鬼を追ってきた鬼狩りに促されてうたを埋葬します。
このとき出会った鬼狩りは、煉獄家の先祖でした。
その後、縁壱は”鬼狩り”に加わります。
”呼吸”を伝える
縁壱は生まれつき見えている世界が人と違い、”呼吸”も自然と使えていました。
縁壱の使う呼吸は”日の呼吸”と呼ばれ、鬼狩りの使う”色変わりの刀”日輪刀の色は黒く染まり、戦闘時には赫く染まります。
”柱”と呼ばれる上位の剣士たちは飲み込みが早く、すぐに”呼吸”を使えるようになり、それぞれの特性にあわせて、より良い”呼吸”を生み出していきました。
もともとあった剣技に”呼吸”を上乗せすることで、鬼狩りは強くなって勢いを増し、鬼をたくさん狩れるようになりました。”痣”を発現するものも多く現われました。
やがて縁壱の兄である厳勝も、鬼狩りに加わりました。
鬼舞辻無惨との遭遇
あるとき縁壱は鬼舞辻無惨と遭遇。そこには珠世もいっしょにいました。
しかしもう一歩というところで、縁壱は無惨を取り逃がしてしまいます。
珠世は無惨が瀕死となったため、無惨の支配から逃れ、縁壱もまた珠世を斬ることはありませんでした。
これ以降、珠世は無惨から離れ、人を喰うこともなく、無惨への復讐を胸に大正時代まで生き続けています。
無惨もまた完全に姿を隠してしまいます。
追放
無惨を倒せなかったことに加え、珠世を見逃したこと、兄である厳勝が”鬼”となってしまったことで、縁壱は”鬼狩り”から追放されます。
追放後も、数人の”柱”たちと縁壱は交流を持ち続けたそうです。
厳勝は当時のお館様も殺害してしまっていました。また、”痣”を発現させたものたちも次々と亡くなっていきます。
これ以降、”鬼狩り”は弱体化していきました。
炭吉との出会い
炭吉の住んでいた家は、もともとは縁壱がうたと住んでいた家でした。
縁壱は炭吉と妻のすや子が鬼に襲われたのを、以前に助けたこともあり、すや子が産気づいたとき、縁壱が産婆を呼びに行く、という縁もありました。
生まれなかった我が子が生まれたように、縁壱は感じたのではないでしょうか。
追放された縁壱が竈門家を去ったあと、炭吉は”日の呼吸”の型を”ヒノカミ神楽”として、”耳飾り”とともに子々孫々伝えていきます。
再会
数十年がたち、縁壱は80歳を超えたころ、鬼となった兄・厳勝と再会します。
しかしあと一歩で兄を倒すというところで、縁壱は寿命を迎えてしまいました。
縁壱の死後
縁壱が死ぬのを待っていたように、無惨が復活します。
無惨は”日の呼吸”を知るものを徹底的に殺していき、”鬼殺隊”は壊滅状態となります。
現在の”鬼殺隊”は戦国時代に整備された
縁壱が”呼吸”を伝えるまでは、鬼狩りは自らの剣技をたよりに戦っていました。
現在よりは”鬼”との遭遇も少なく、強い鬼も少なかったかもしれませんが、遭遇した際の怪我は多く、死亡率も高かったと推測できます。
”呼吸”を使いこなせるようになり、派生の呼吸も多く生まれ、”鬼狩り”は戦国時代に飛躍的に強くなったようです。
また、”隠”や”階級制度”もこの頃につくられ、整備されました。
このあたりのお話も読んでみたいな、と思いました。
縁壱の過去は原作第20巻と第21巻に掲載
縁壱の過去については原作第20巻(第177~178話)と第21巻(第186~187話)に掲載されています。