【おすすめ】『鬼滅の刃-風の道しるべ』【公式スピンオフ小説3】

藤咲
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公式スピンオフ小説の3冊目です。

  • 第1話「風の道しるべ」:不死川実弥が柱になるまでのお話
  • 第2話「鋼鐡塚蛍のお見合い」:鋼鐵塚さんのお見合いの話
  • 第3話「花と獣」:カナヲと伊之助のお話
  • 第4話「明日の約束」:時透くんと小鉄くんのお話
  • 第5話「中高一貫☆キメツ学園物語!!~ミッドナイト・パレード~」

    の計5話で構成されています。

     どの話も、何度読んでも新しい発見があり、わたしのおすすめの一冊です。

     現在第1話のあらすじと感想を、本編最終巻までのネタバレを含む内容で掲載しています。

     あらすじはかなりかなり省略してあり(第1話は電子書籍で100頁ぐらいあります)、これを読んでから本話も読んでも十分楽しめるとは思いますが、未読でこれから読もうと思っている方はご注意ください。

    第1話 風の道しるべ

    あらすじ

     不死川実弥(しなずがわ・さねみ)は鬼殺隊に入る前、ひとりで鬼狩りをしていました。

     実弥は自分が稀血(まれち)と言われる特殊な血液を持っていることに気づき、その血で鬼を酔わせて戦い、最後は日光で焼き殺すという「無茶苦茶な」ことを、たったひとりでやっていたのです。

     ある日、いつものように鬼を狩っていると、刀を持った少年が現れて鬼の頚を切り落とします。

     鬼殺隊の隊士・粂野匡近(くめのまさちか)でした。実弥の噂は鬼殺隊にも届いていたようで、匡近は実弥に”育手”を紹介し、鬼殺隊へと導きます。

     やがて隊士となった実弥。匡近は実弥の”兄弟子”として何かと世話を焼き構ってきます。実弥は、はじめは匡近を鬱陶しがっていました。

     しかし時が経つと、実弥と匡近の距離はぐんと縮まり、お互いを下の名前で呼ぶようにもなっていました。

     階級はともに”甲(きのえ)”。二人でどちらがはやくなるか競った”柱”まで、もう手の届く位置です。

     階級があがるに連れて、共同で任務をすることも出会うことも少なくなっていましたが、ある日共同任務の指令がくだります。

     ”甲”が二人でというだけあって、どうやら厄介な任務らしく、これが失敗すると”柱”が動く予定だといわれています。二人は久々に楽しい道中を過ごしながら、問題の町外れの屋敷へとたどり着きました。

     しかし屋敷の中に入ると、実弥と匡近はお互いの姿を見失います。

     匡近が見た屋敷の中には何もありません。

     一方の実弥は、ひとり屋敷内を探索していると、異様な光景に出くわします。

     行方不明になっていた子供や隊士が、寝具に寝かされていたのです。幾人かはもう死んでいる様子です。そしてその傍を行ったり来たりして、甲斐甲斐しく世話を焼いている女がひとり。

     その女は人ではなく鬼でした。その左目には「下壱」の文字。鬼舞辻直属の配下、十二鬼月のひとりです。

     実弥は戦いますが、攻撃がまったく効きません。

     そこへ匡近が現れます。

     匡近は鬼がかけていた術を解いて、実弥のもとへとたどり着くことが出来たのです。同時に実弥も術が解け、苦戦を強いられた原因を理解することができました。

     鬼は”姑獲鳥(うぶめ)”と名乗り、十二鬼月というだけあって、今まで対峙したどの鬼よりも再生速度や攻撃が速くて強く、二人がかりでも簡単には倒すことが出来ません。

     あわやというとき、実弥から出た血が鬼の気を引きました。稀血。実弥に流れる稀血にはどうやら、百人分以上の価値があるようです。

     実弥の血の効果で、姑獲鳥は動けなくなってしまいます。

     その機に匡近が頚を切り落とそうと技を繰り出し、実弥も勝利を確信した、その瞬間、寝かされていた少女が飛び出し、匡近の前に立ちふさがりました。

     匡近はすんでのところで技をずらして少女を避けましたが、姑獲鳥はその隙を見逃しませんでした。

     匡近は姑獲鳥に腹部を貫かれました。実弥が姑獲鳥の頚をはねました。

     後日お館様から渡された匡近の遺書には、今まで実弥が知らなかった匡近の姿がありました。

    「幸せに」「お前の人生を生きろ」「自分の人生を諦めるな」

     匡近の言葉を思い出しながら、”風柱”となった実弥は「またな」と、友の墓に背を向けたのです。

    感想

    第1話

    不死川さんが”風柱”になる前の話というだけで、とても興味をひかれました。

    どうやって鬼殺隊に入ったのかと思っていたら、スカウトに近い感じで入ったんですね。「やべー奴いるぞ」みたいな噂になってたんじゃないでしょうか?お館様笑ってそう。

    でもよく考えれば、稀血があったとはいえ、日輪刀も訓練もなしに鬼狩りしてて噂になるまで生きてるのってすごくないですか?

    まだ階級が下だった頃の様子や、本編ではあまり出てこない胡蝶カナエさんとのからみ、しのぶさんの様子、悲鳴嶼さんの噂話、玄弥への思いなど、微笑ましい場面、笑える場面、切ない場面、色々な要素が盛り込まれたお話でした。

    公式スピンオフ小説のなかで、一番読み応えを感じました!

    関連記事→【研究】”風柱”不死川実弥さん

    第2話

    鋼鐡塚さんの刀への愛の深さと周りの人たちの困り具合がよく分かる。

    時系列的には「刀鍛冶の里編」のあとになります。

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